Eiji James Yoshidaの記録

パケット作りが趣味のセキュリティ技術者の記録(2006年9月6日執筆開始)。当ブログはGoogle AnalyticsとAmazonアソシエイトを利用しています。

Windowsでメッセージダイジェストを確認するためにfcivを使うことにした

サカナクションの「ミュージック」を聴きながらKali Linuxのisoファイルをダウンロードしたので、さっそく仮想マシンにインストールしようと思ったらエラーで失敗。

sakanaction (初回生産限定盤CD+Blu-ray)

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もしやと思いファイルサイズを調べたら全然違うし。
その後、2回も再ダウンロードしたのに相変わらず失敗するので、念のためメッセージダイジェスト(チェックサムハッシュ値)を調べることにした。
以前はCYGWINに入ってるmd5sum.exeなどを使ってたんだけど最近は使わないから削除したので、今回はマイクロソフトが提供しているFCIV(File Checksum Integrity Verifier)を使うことにした。

下記がfcivのヘルプ。

C:\>fciv
//
// File Checksum Integrity Verifier version 2.05.
//

Usage:  fciv.exe [Commands] <Options>

Commands: ( Default -add )

        -add    <file | dir> : Compute hash and send to output (default screen).

                dir options:
                -r       : recursive.
                -type    : ex: -type *.exe.
                -exc file: list of directories that should not be computed.
                -wp      : Without full path name. ( Default store full path)
                -bp      : specify base path to remove from full path name

        -list            : List entries in the database.
        -v               : Verify hashes.
                         : Option: -bp basepath.

        -? -h -help      : Extended Help.

Options:
        -md5 | -sha1 | -both    : Specify hashtype, default md5.
        -xml db                 : Specify database format and name.

To display the MD5 hash of a file, type fciv.exe filename

C:\>

あとはダウンロードしたファイルとハッシュタイプを指定すればメッセージダイジェストが表示される。

C:\>fciv "C:\kali-linux-1.0.1-i386.iso" -sha1
//
// File Checksum Integrity Verifier version 2.05.
//
41e5050f8709e6cd6a7d1baaa3ee2e89f8dfae83 c:\kali-linux-1.0.1-i386.iso

C:\>

fcivはファイル名やパスに日本語を含んでいるとエラーになるので、その点は注意が必要。
fcivのオプションについては下記の記事が参考になる。

いちいちコマンドプロンプトを開くのが面倒くさいという人は、fcivをバッチファイルにした下記のmd5sum.batやsha1sum.batをsendtoに置いてから右クリックの「送る」でファイルを放り込めば、メッセージダイジェストが表示される。
ちなみにsendtoに移動するにはエクスプローラを開いてアドレスバーにsendtoと入れてEnterキーを押せば良い。

md5sum.bat

@echo off
fciv %1 -md5
pause

sha1sum.bat

@echo off
fciv %1 -sha1
pause