Eiji James Yoshidaの記録

パケット作りが趣味のセキュリティ技術者の記録(2006年9月6日執筆開始)。当ブログはGoogle AnalyticsとAmazonアソシエイトを利用しています。

VMware ESXi 4.1のゲストOSとリモート・コンソール間のコピー・アンド・ペースト操作の有効化

VMware ESXi 4.1のゲストOSにコマンドをコピーして貼り付けようとしても出来なかったので、ちょっと調べてみた。

P.189
クリップボードにコピーされた機密データの漏えい制限
ESXi では、クリップボードにコピーされた機密データの漏えいを防ぐため、コピー アンド ペーストの操作がデフォルトで無効になっています。
VMware Tools を実行している仮想マシンでコピー アンド ペーストが有効になっている場合、ゲスト OS とリモート コンソールとの間でコピー アンド ペースト操作が可能です。コンソール ウィンドウにフォーカスが移るとすぐに、仮想マシンを操作している権限のないユーザーおよび実行中のプロセスは、仮想マシン コンソールのクリップボードにアクセスできます。ユーザーがコンソールを使用する前に機密情報をクリップボードにコピーすると、ユーザーが気付かない間に、機密データが仮想マシンにさらされています。この問題を防ぐため、ゲスト OS のコピー アンド ペースト操作はデフォルトで無効になっています。
必要な場合は、仮想マシンのコピー アンド ペースト操作を有効にできます。

ESXi 構成ガイド

ようするにセキュリティを考えて、ゲストOSとリモート・コンソール間のコピー・アンド・ペースト操作をデフォルトで無効にしているんですな。
私のように閉じた環境でしか使わないからコピー・アンド・ペースト操作を有効にしたいという方は、下記の設定をどうぞ。

1. vSphere ClientからESXiにログインして、コピー・アンド・ペースト操作を有効にしたい仮想マシンを選択
2. [サマリ] タブの [設定の編集] をクリック
3. [オプション]タブの[詳細] - [全般] を選択し、 [構成パラメータ]ボタンをクリック
4. [行の追加]ボタンをクリックして、次の値を名前と値の各列に入力

名前
isolation.tools.copy.disable false
isolation.tools.paste.disable false

5. [OK]ボタンをクリックして構成パラメータを閉じ、もう一度[OK]ボタンをクリックして仮想マシンのプロパティを閉じる

これで検証作業が少しは楽になるな。

追記(2014/5/28)

仮想マシンのフォルダ内にある仮想マシン構成ファイル(.vmx)を編集することで、ゲストOSとリモート・コンソール間のコピー・アンド・ペースト操作を有効化できる。

1. コピー・アンド・ペースト操作を有効化したい仮想マシンがすでにインベントリに追加してある場合はインベントリから削除する
2. 仮想マシンのフォルダ内にある仮想マシン構成ファイル(.vmx)をテキストエディタで開く
3. 下記の2行を追加する
  isolation.tools.copy.disable = "false"
  isolation.tools.paste.disable = "false"
4. 上書き保存してテキストエディタを閉じる
5. 編集した仮想マシン構成ファイル(.vmx)でインベントリに追加する

仮想マシンの数が少ない場合はこちらの方が楽かもしれない。